生保、国内債の投資増=利回り回復、日銀政策修正にらみ―22年度

 生命保険大手10社の2022年度の資産運用計画が2日までに出そろった。日銀の大規模金融緩和策などで低く抑えられていた30年物など超長期国債利回りが回復し、国内債券の投資を増やす社が多い。日銀の政策修正をにらみ、金利が今後上昇するとの観測も出ている。  各社は、契約者からの保険料を原資に金融商品で運用する。将来の金利変動リスクに備え、償還期間が30~40年の超長期債を中心に、日本生命保険や第一生命保険、明治安田生命保険など7社が買い入れを増やす考え。  運用責任者からは「日銀の黒田東彦総裁の任期満了(23年4月)後の政策変更を市場が織り込む形で年度後半に金利は上がっていくだろう」(明治安田生命)との見方が出ている。緩和方針を堅持する日銀をよそに、生保関係者の間では金利先高観が浮上している。 

[時事通信社]