シニア職員の副業解禁へ=「生きがいと働きがい両立」―住友生命社長

 住友生命保険の高田幸徳社長はインタビューに応じ、2022年度中に、60歳以上のシニア内勤職員を対象に副業を解禁する方向で検討していると明らかにした。高田氏は「生きがいと働きがいを両立させていきたい」と強調した。  住友生命は昨年、職員の定年退職年齢を60歳から65歳に引き上げた。60歳を迎えた職員には、今後の5年間で必要なスキルを学び直してもらうため再教育メニューを用意する。その上で、一定の要件を満たした内勤職員には副業も解禁する方向で調整しているという。  高田氏は副業の範囲について、「金融機関としての信頼性を維持でき、お客さまに誤解を及ぼさない職種に限定する」と語った。今後、組合との交渉などを経て詳細を決める。  また、営業職員への再教育にも取り組む方針を示した。入社から半年以上が経過し、営業成績などが一定の水準に達した職員には、公的年金や社会保障制度を学び直す制度を新たに設けるという。 

[時事通信社]