ミヂカ廃止、来春新ブランド=社長ら報酬返上―ゆうちょ銀行の不正出金問題への対応

 ゆうちょ銀行の池田憲人社長は8日、電子決済サービスを通じた不正出金問題への対応に関して記者会見し、月額報酬の10%を3カ月間、自主返上すると発表した。多額の被害を発生させた経営責任を明確にする。安全対策上の不備が複数見つかった自行のキャッシュレス決済サービス「mijica(ミヂカ)」は廃止し、2022年春をめどに新ブランドのサービスに移行する。  池田社長は「被害補償などでの顧客本位に欠ける業務運営で、お客さまに不便や迷惑をお掛けしたことをおわびする」と陳謝。自身を含め5人の経営幹部が報酬を自主返上するとした。  不正送金など複数の被害が発生したミヂカは、新ブランドへの移行まで、買い物代金が口座から即座に引き落とされるデビットカード機能など安全が確認されたサービスに限定して提供する。他社の電子決済サービスを通じた口座振替については、メルペイとLINEペイは今月13日に利用を再開。NTTドコモの「ドコモ口座」など他のサービスも順次再開する。 

[時事通信社]