社名「ソニーグループ」に=金融事業を今夏に完全子会社化―4000億円でTOB

 ソニーは19日、来年4月に子会社などを統括する本社機能に特化した会社となり、「ソニーグループ」へと社名を変更すると発表した。約4000億円を投じて今夏に東証1部上場の金融子会社ソニーフィナンシャルホールディングス(FH)を完全子会社化する。経営改革を加速し、グループ全体の企業価値向上につなげるのが狙い。  1958年に旧東京通信工業から改称して以来、本体の社名変更は63年ぶりとなる。商号としての「ソニー」は、祖業である音響・映像・通信機器を手掛けるソニーエレクトロニクスが継承する。  金融事業はソニーの連結売上高の15%強を占める主力事業の一つ。今月20日から7月13日までソニーFHに対しTOB(株式公開買い付け)を実施し、金融とITを融合したフィンテック分野やグループ収益基盤を強化する。買い付け価格は1株2600円で19日終値の2412円に約8%の上乗せとなる。ソニーFH株は上場廃止となる見通し。 

[時事通信社]