水害保険は社会的使命=高リスクでも販売―あいおい損保・金杉社長

 あいおいニッセイ同和損害保険の金杉恭三社長はインタビューに応じ、水害による住宅への被害を補償する保険について「社会的使命があるからリスクが高い顧客にも販売する」と語った。業界内には水害リスクが大きいほど保険料を高くする動きもあるが、「川の近くなのに予算不足で保険を付けられないことは絶対にあってはならない」と述べ、こうした対応を取ることには否定的な考えを示した。  水害への補償は火災保険の特約と位置付けられている。火災保険は長期契約が多く、金杉社長は「10年前に入った保険の内容を暗記している人はいない」と指摘。その上で、2018、19年に大規模水害が相次いだことを踏まえ「この機会に内容を確認し、水害のリスクが高いなら保険を付けてほしい」と呼び掛けた。  あいおい損保は約430万件の火災保険契約を結んでおり、18~19年の災害による保険金支払いは計約36万件に上った。金杉社長は「10件に1件に近い発生率は異常気象の結果だ」との認識を示し、「気候変動には急ブレーキがかからない」と述べ、災害多発に応じた保険料の引き上げは不可避だと語った。  新型コロナウイルスの感染拡大については、「集会や移動の中止が続くと経済への影響が大きくなる」と懸念。株価急落に関しても「3月末の株価が決算を直撃する」と警戒感を示した。 

[時事通信社]