来年度の営業正常化は困難=「信頼回復を優先」―千田かんぽ生命社長

 かんぽ生命保険の千田哲也社長は21日、報道各社のインタビューに応じ、郵便局に販売委託している保険商品について、2020年度中に営業を再開できた場合でも正常化は難しいとの認識を示した。また、「顧客の信頼回復が最優先だ」とし、経営再建に向け保険商品の多様化や営業の質向上に取り組む考えを強調した。  かんぽ生命は、不適切販売問題の発覚を受け昨年7月以降、営業を自粛し、今年1~3月は一部業務停止の行政処分を受けた。千田氏は4月以降の再開時期について「これから議論していく段階だ」と話し、目標時期などには言及しなかった。「再開の仕方も議論しないといけない」としつつ、「少なくとも20年度はお客さまに(積極的に)売っていく年ではない」と語り、正常化には相当の時間がかかるとの見方を示した。 

[時事通信社]