生命保険協会、外貨保険販売に資格試験=トラブル解消へ、10月から

 生命保険協会は21日、外貨建て保険の販売員を対象とした業界共通の資格試験を創設すると発表した。損失リスクの説明が不十分などの理由で苦情が絶えないため、生保業界として販売員の資質向上を目指す。10月から試験を実施し、2022年中に販売資格者の登録制度を開始する。  対象となる販売員は、保険を代理販売する銀行員を含め約90万人に上る。受験には、外貨の基礎知識や商品概要、投資信託など関連分野を含む研修が必要となる。生保協の清水博会長(日本生命保険社長)は記者会見で「資格試験だけで苦情が大きく減少するとは思わない」と述べ、営業手法の改善にも取り組む考えを示した。 

[時事通信社]