鈴木郵政副社長「NHKは反社勢力と同じ」=参院予算委

 かんぽ生命保険の不適切販売を報じた昨年4月のNHKの番組をめぐり、日本郵政の抗議後に続編の放送が見送られた問題で、同社の鈴木康雄上級副社長(元総務事務次官)は15日、参院予算委員会に参考人として出席した。鈴木氏はNHKの取材手法について「いわゆる反社会的勢力が行うことと同様だ」と語った。立憲民主党の杉尾秀哉氏への答弁。  鈴木氏は「取材を受けてくれるなら、(番組関連の)動画を外してもいいという言い方は、放送倫理に違反する」と強調した。  同氏は今月3日にも「まるで暴力団と一緒だ」と批判。これに対し、NHKは「取材を受け入れてくれれば、動画を消すと言ったことはない」(木田幸紀放送総局長)と否定している。  予算委では、杉尾氏が「(昨年4月に続く)第2弾の放送があれば、かんぽ問題の被害拡大を防げたのではないか」と指摘。参考人として出席したNHKの上田良一会長は「(続編に向け)現場では、取材を尽くすべく努力が続けられていた」と述べ、郵政側の抗議が続編見送りに影響していないとの見解を改めて示した。 

[時事通信社]