金融庁、かんぽ・郵便に立ち入り=不適切な販売実態、解明へ

 金融庁は11日、日本郵政傘下のかんぽ生命保険と日本郵便に立ち入り検査した。保険の二重契約や無保険状態など、顧客に不利な契約が横行した実態や、郵政グループ全体の内部管理体制を詳しく調べ、保険業法違反がないかを厳しく検査。行政処分を検討する。検査は約2カ月間に及ぶ見通し。  金融庁は、両社に検査官を派遣し、関係者を聴取。取締役会や経営会議、非公式会合などの詳細な議事録を精査し、経営陣や幹部が販売の実態をどこまで把握していたかを調べる。親会社の日本郵政に対しても、内部管理やコーポレートガバナンス(企業統治)の責任を追及する方針だ。 

[時事通信社]