ゆうちょ銀株、なるべく早く売却=限度額倍増は歓迎-日本郵政社長

 日本郵政の長門正貢社長は27日の記者会見で、傘下のゆうちょ銀行の預入限度額を倍増する方針を示した郵政民営化委員会が、将来的な限度額再見直しの条件として同社に求めたゆうちょ銀株の売却について、「なるべく早くやっていきたい」と述べた。ただ、株価の状況を見極める必要があるなどとして具体的時期には言及しなかった。  民営化委は26日にまとめた意見書で、日本郵政が約89%を保有するゆうちょ銀株を将来売却し、3分の2未満に引き下げるよう求めた。長門社長は「具体的な条件として示されたので、実行に移していきたい」とする一方、売却時期などは「ゆうちょ銀の業況や株式市況などを検証しながらになる」と慎重に検討する構えを見せた。 

[時事通信社]