郵貯限度額、300万円上げ案=分離・倍増と併せ検討-民営化委

 政府の郵政民営化委員会が進めているゆうちょ銀行の貯金の預入限度額見直しで、現行から300万円引き上げて1600万円とする案が浮上していることが1日、分かった。「通常貯金」と「定期・定額貯金」を分離して限度額を事実上2倍にする案と併せて検討する。  引き上げが実現すれば、2016年4月以来となる。民営化委は郵政民営化法に規定された3年に1度の総合的検証の一環として預入限度額の見直しを進めており、年内に意見書の取りまとめを目指す。  現在の預入限度額は通常貯金と定額貯金などの合計で1300万円。見直しの具体案としては、通常貯金と定期・定額貯金に分けた上でそれぞれ1300万円まで預けられるようにする案がある。ただゆうちょ銀の肥大化を警戒する民間金融機関はこの案に強く反発している。このため合計額で上限を定める枠組みを維持したまま、前回引き上げ時と同じ300万円を上積みする案が出てきた。 

[時事通信社]