アジアでM&A継続=「2年以内に成果」-東京海上HD社長

 東京海上ホールディングス(HD)の永野毅社長は25日までにインタビューに応じ、企業の合併・買収(M&A)について「1、2年のうちにアジアでいくつかの成果を出していきたい」と述べた。人口減少などで日本国内の損保市場が縮小すると見込まれる中、経済発展から成長余地が大きいアジアなど海外に照準を合わせる考えだ。  同社は19日にタイ、インドネシアの損害保険会社2社の買収を発表したばかり。引き続きM&Aに取り組む理由として、永野社長は「人材や専門性を買い、グループに取り込んで新しい価値を生み出していくためだ」と説明した。買収先企業の幹部を登用し、経営のグローバル化も急ぐ構え。  同社グループの2018年3月期の海外純利益は1441億円と全体の4割弱を占める。ただ、8割は米国に集中しており、地域リスクの分散が課題。このため、永野社長は「アジアを中心とした新興国にもう少しウエートを置く」と語った。 

[時事通信社]