大手生保、6社が増益=外債運用が好調-18年3月期

 生命保険大手8社の2018年3月期決算が25日、出そろった。本業のもうけを示す基礎利益は日本生命保険が傘下の三井生命保険を含め、前期比5.4%増の7227億円となるなど6社が増益。日銀のマイナス金利政策の影響で国内での資金運用が苦戦する中、利回りの高い外国債券への投資を拡大したことが収益に寄与した。T&Dホールディングスとソニー生命保険が減益だった。  売上高に相当する保険料等収入は、日本生命や明治安田生命保険など5社が増収だったが、住友生命保険、T&D、富国生命保険は減収。低金利で円建ての貯蓄性保険は苦戦しているが、外貨建て商品の販売が伸びた。  基礎利益は第一生命ホールディングス、明治安田生命、富国生命が過去最高。外債運用に加え、好調な企業業績を背景に株式配当も増えた。T&Dとソニーは保険金支払いに備えて積み立てる責任準備金が増えたため減益だった。 

[時事通信社]